今年の夏は雨が続きましたね。
滋賀県/A様のお宅にキッチンをお届けした8月のある日も、シトシト雨が降り続いていたのですが、参加してくれた子どもたちは元気いっぱい!
この日は、A様とそのお友達のF様ご家族にも、 inspire kitchen をお試しいただきました。
キッチンのセッティングをしている間にも、
それなぁに?
これなにするの?
すごい!ほんまのキッチンや~!と、興味津々のこどもたち。
A様・・・Mさん(3歳)
F様・・・Yさん(7才)、Hさん(4才)、Mくん(6カ月)
※私・・・息子(7才)、娘(5才)が参加しました。
さてさて、それではキッチンの使い方を説明しますよ~。との私の誘いに、それぞれの遊びをしていたどもたちが大集合!タンクが入っている扉を開けて、大事なお約束事を確認します。
・ウォーターディスペンサーから水を出して、その水はどこへ行くのかな?
・タンクに貯まった水はどうしたらいいかな?
などなど、私の説明を聞きながらも早く自分でやってみたくてうずうずしている子供たち。
その中でもずっとキッチンから離れずに気にかけてくれたのは、最年少のMさん。
先にYさん&Hさんのお姉さんズがフルーツを選んで順番に切っている間、Mさんはじーーーと観察タイム。(時々、一切れもらってモグモグタイム。)
意外なことに、溜まった水を捨てる作業が大人気で、タンクに印されたラインを目安に水が溜まるなるたびに誰が捨てに行くかで大騒ぎ。
そして何度かこの排水作業をくり返すうちに、水を出し続けるとすぐに無くなってしまう、ということがわかってきたこどもたち。次第に、水を止めるようになって出しっ放しが止まりました。
繰り返しの行動の先に、抑制する、コントロールする意識が自然と現れる瞬間は本当に不思議です。こちらから何も言わなくても、ふと気が付く。納得する。そんな瞬間がありました。
他にも、自宅でinspire kitchenを使っている息子がMさんの様子を気にかけながら、使い方を教えていたり見守っていたり、Yさん&Hさんが初めての道具を使ってみようと挑戦する姿に、ふだん見逃してしまいがちな、こういう心の成長を感じられて嬉しいね~と、ママ。
独立した作業台であることは、こどもと距離感ができること=成長を一歩離れて観察すること。これこそ inspire kitchen が作り出す良い循環ではないでしょうか。
【フルーツを切って並べる】
大人にとっては何てことない作業ですが、こどもにとっては、実際に綺麗に並んだフルーツを見て、自分に任されたことをやりきった~と満足感でいっぱいです。
・わ~きれい~!
・美味しい~!
・これは僕が切ったリンゴ、食べて~。
・ママみて!ママみて!
と、とっても嬉しそう。
フルーツタイムも終わり、さてと道具の片づけは誰と一緒にしようかな~なんて、のんびりとくつろいでいた私。ふと気づくとMさんがキッチンの傍に立っていました。
Mさんは何かしたいのかな?と見ていると、水だして、水だして~と催促しています。
どうやらキッチンをもっと使ってみたくて、使った道具を洗ってみたい!そんな気持ちのお顔です。
シンクに水を溜めて「みて!ママみて~」と、へちまスポンジでゴシゴシ洗っているMさん。【片付ける】というより、単純に水が出るのも面白いし、溜まった水を触ることが楽しい。なにより、ママがいつもしている【憧れの水仕事】が自分にもできた!と喜ぶ姿に、彼女のキラキラした自信を感じました!
【片づける】という同じ目的のためなら、お互いが気持ちよくできる方法でアプローチができると、イライラすることが減るのでしょうね。
楽しみながら‘’結果的に‘’片づけができる、ってこういうことなのか~と目からウロコ。。
このMさんの行動から、この良い循環を暮らしに取り入れるためにはどうしたらいいのかな、と考えるようになりました。たとえば、こんなシーン・・・
そろそろ片づけなさい!
いつまで散らかしてるの!
いつお片づけするの!?
・・・あるあるでしょうか。
(わが家では夕飯の支度中によく登場します。)
でも、もしも自分が家族からこんな風に言われたらどうでしょうか。
そろそろ洗濯しなさい!
いつまで仕事してるの!
いつご飯できるの!
・・・・嫌。私なら、もう意地でも動きたくないですっ!
片づけに限らず、一方的な言い方ではどんなことも逆効果でしかない?のかも・・・。
親だからどんな言い方をしても構わない、なんてことは無いですよね。
親だからこそ、言い方ひとつで受け取り方が変わってしまうことや、お互いが気持ちよく暮らせるような言葉の使い方を伝えていきたいな~と、思います。
否定文→肯定文ってつまりどうするの?!は、現在私なりにトライアル&エラーしているところです。否定文を肯定文に変換して話すことって、意外と訓練が必要ですぐには言えないものです。心が落ち着いていたら準備ができるのですが、その一瞬にでてこないことが多いので、、、もう目に見える場所にメモでも貼っておこうかしら・・・。(冷蔵庫?)
さて、私はこれまでいろんなご家庭や親子イベントで inspire trial kitchen を使うたび、こどもたちが見せてくれるシンプルで素直な姿に出逢ってきました。それは、私自身のこどもとの関わり方を見つめ直す機会となっています。
この気づきのサイクルが私にとってすごく良い循環になっていて、これからもこどもたちと一緒に成長する大人でありたいと願っています!
A様、こどもたちの「自分でできた!」がたくさん詰まった時間をありがとうございました。Mさん、一生懸命フルーツを準備してくれてありがとう、ごちそうさまでした!
(F様、Yさん&Hさんの取り組みはまだ次回・・・)
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