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『こども(らしい)家具』は、誰のためにデザインしているの?について考えてみました。

執筆者の写真: Kiyo SANADAKiyo SANADA

更新日:2021年6月3日




どこまでも可能性が広がっている、人生に一度の特別な幼児の時代。


その限界の無い想像力や探求心をもっと深めてもらいたい。遊びやすい、走りやすい、集中しやすいために、、、ほんと、大人がこどものことを想う気持ちは海よりも深く、何かを託したい気持ちには終わりがありません。


でも客観的な事実としては、企画する人&選ぶ人(=購入する人)は、ほとんどが大人。


価格は?素材は?製品の質は?など、こどもの目線では思い至らない条件をクリアしたものを大人が考え、選び、買い与えていますよね。


こども服、

こども靴、

こども用家具、

こども部屋、、、、


大人がいう、こども向けってなんだろう?

これがこどもらしい、ってどうして分かるの? 

こどもらしさを、こどもに与えることって必要なことなの?と、よく考えます。




時には、お部屋のインテリアにこだわりたくても、こども『らしい』ものはその素材や色が馴染まなかったり隠してしまいたくなります。


それなら、こどもも大人も使えるものがいいな、

最初はこどもが使うものでも、それ大人が使いたい!と思えるものがいいな、


Work in Daily Lifeがデザインしている inspire kitchen は、こどものためだけにデザインされてはいません。


こどもに合わせたデザインしているのは、水に濡れてビショビショになっても平気なステンレス天板を使うこと、成長に合わせて脚の高さを変えられること、だけ。


その他の、プラスティックではなく天然木を使っていること、環境にやさしく製作の過程で動物実験を行わないなど高い意識で生みだされているエコペイント(イギリスFarrow&Ball社)の塗装、インテリアに馴染むシンプルなデザイン、それらはどれも普遍的な美しさを持っているかどうかを大切にしています。


『普遍的な美しさ』とは、これまで私が20年以上インテリアの世界に携わってきた中で、いつも芯としているテーマの一つです。

それは、どのようなシーンでも使いたくなるデザインのことであり、この inspire kitchen がいつのシーンにも傍にある存在でいられるように、と強く意識しているポイントです。


それでは、こどもがメインのキッチンに立てる背の高さになったら inspire kitchen 不要でしょうか。


少しだけ、私と一緒に想像してみてください。


よく晴れたうららかな午後にテラスで過ごすとき。

とっておきのシャンパンを冷やしながら、アペリティフを楽しむとき。


少し暑さが過ぎて心地よい風が吹き始めた夕方、ビールを冷やしながらバーベキューの準備を始めるとき。


こんなシーンにも、inspire kitchen の姿が浮かびませんか?





そうそう、これは実体験でもありますが、赤ちゃんの夜のお世話をしながら、ちょっと手を洗いたいだとか、水を飲みたいときにも傍にあってくれるといいな。


特に産後は、夜中のお世話が続きます。私の場合は、寝室にお湯をいれた魔法瓶やウェットティッシュを持ち込んでいました。それでも、ちゃんと手を洗いたかったし、ミルクを人肌につくるためには魔法瓶のお湯の温度では熱かったりと、結局はキッチンまで往復する夜でした。


そーとドアを開けて、家族を起こさないようにひたひたと…。今では懐かしい日々ですが、寝室に気軽に水を使える場所があったら便利だな~、と感じていました。


そのほかにも、何気ない日常の中にちょっと水を使いたいシーンって意外とあるもの。そのたびにキッチンや洗面所までいくことに慣れてはいますが、どの部屋でも少しの水を使えることが暮らしを想像以上に快適にしてくれます。


おままごとのその先にある台所育児、のその先にある暮らしの傍に。


Work in Daily Lifeは、inspire kitchen から始まる創造の世界をこどもにも、大人にも、体験していただきたいと心から願っています。


想像するって、楽しい!

創造するって、刺激的!


そこにこどもか大人か?だなんて決まりはないでしょう?


いま、あなたの心に浮かんだアイデアを一緒に形にしてみませんか?


inspire kitchen

designed by Kiyo SANADA

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